ひとつ間違えると、自社が「危うい会社」
「財務諸表ではわからずとも、危うさは人に表れるーー」
ビジネス雑誌をペラペラめくっていると、こんな中見出しが目に留まりました。
数字で見えないものが、人の何に表れるのかーー?
『危うい会社リスト』という特集(『週刊東洋経済』2019年12月14日号)のなかで、帝国データバンクの方が「危うい会社」の見分け方をコメントしていました。
トップの発信力の重要性は、広く知られていることですが、今の時代、とくに気を付けるべきはSNSだと、日頃からお伝えしていました。こちらでも経理や財務の人材の動きや表に出ていない在庫と並んで、SNSでの発言には注意すべき、となっています。。
ここで言っているのは、「危うい会社」がやりがちなSNSでの発言。言い換えると、こうしたことをやってしまうと、「危うい会社」と見られてしまう、見方をされる恐れがある、ということです。
ご自身のSNSでの発言や投稿、大丈夫でしょうか?
社長がこんなことをしていると「危うい会社」
企業の信用調査のプロは、SNSでこんな傾向がある社長の企業には注意が必要だと言っています。
「最近では社長自らSNSで情報発信していますが、自分のステータスをアピールする傾向が強い場合は注意しておいたほうがいいかもしれません。昔であれば、そういう人は、名刺の肩書がむやみに多い、誰もが知る政治家と握手している写真をみせてくるなどで、自分のランクを上にみせようとしたものです。それが今やアピールの場はSNSになっています。」
ご自身で思い返してみてください。SNSでこんなことをしていませんか……
・ステータスをアピールする傾向が強くないか?
・名刺の肩書がムダに多くないか?
・有名人と写した画像を人に見せていないか?
公式サイトでは、社内でもチェック体制があるのが一般的ですので、そうそう問題発言や「これはいかがなものか?」という画像を出すことは少ないはずです。その一方で、FacebookやTwitterをはじめとしたオフィシャルとしていないSNSでは、公人と私人の境界線が意識的にも行動的にもあいまいになる傾向があるのは否めません。
SNSでの発言や画像が、自社を「危うい会社」と思われたり、誤解を与えたりしないように、「OK」と「NG」の判断をして、SNSでの発信をしていきたいものですね。
この記事の執筆者
山川碧子(やまかわ みどり)
株式会社プライムイメージ代表/AICI国際イメージコンサルタント。2006年からビジネスパーソンの印象管理・印象マネジメント®を中心にサポートしています。著書『4分5秒で話は決まる~ビジネス成功のための印象戦略』。お仕事のご依頼はこちらからお願いします。