常識がある人から出た言葉だから影響あり
ビジネスがらみの場で、ある人との会話で、突然、出てきたこの3文字「○○○」。
言った本人は、無意識のようでまったく気にしていない様子。ですが、言われたほうとしては、「な・なに?」と違和感、そして、正直言って「いやだなぁ」という気持ちが芽生えました。
その3文字はというと、「お・ま・え」。
こう改めて文字で書くと、大きく2派に分かれるのではないでしょうか。
「それはそう、お前呼ばわりされるのはいやだろう」という人と、
「親しみを込めて言ってるから、そんなに気にしなくても・・・・・・」という人。
ですが、相手がビジネスマナーも常識も備えた人であればあるほど、無意識に出てしまった言葉は、後々まで引っ張るもの。思いのほか影響力があるのです。
ビジネスシーンはさておき、私自身も普段、友人たちとの会話では上品な言葉づかいを意識するわけでもなく、カジュアルな今どきの言葉を使って笑い合っています。ある程度のマナーを踏まえつつも、何の気兼ねもなく楽しく話しているのがごくごく普通です。
ですが、この「お・ま・え」という3文字は、ちょっと別格のような印象を受けます。
親しみを込めるには危険なワード
「お・ま・え」という3文字はを使っていいのは限られた人のみ。そう親しくもないのに、親しみをこめて使うには、ある意味、キケンなワードです。
それは、歳をとるほど要注意。無意識に出たとしたら、受け手のとくに女子の反応は想像よりもネガティブだということを知っておきましょう。
今は「お・ま・え」と言われて、黙って聞き流す人ばかりでなく、「お前???」と聞き返したり、「ええ~」と言ってみたり、言葉にしなくても「あなたに、お前呼ばわりされる筋合いはない!」という思いを前面に出しているのです。
今は会社の上司も部下を「○○さん」と呼ぶ時代。
とくに昭和時代の感覚のままでいる人の口から、無意識に出てしまう「お・ま・え」は、とく若年層には破壊的なパワーがあるのです。
相手に「お・ま・え」と安心して言えるのは家の中だけ。
外で「お・ま・え」と言っていい相手は、よほど親しい間柄の相手のみ。
親しみを込めて言ったつもりの「お・ま・え」は相手には伝わりません。
無意識に出てしまった「お・ま・え」は破壊的パワーがあることを覚えておくべし。
「○○さんって、おまえって言うよね~」と、この3文字で大きく印象が変わってしまうこともなきにしもあらず、です。とくにオジサンと呼ばれるようになったら要注意!と言ってしまいそうですが、今は年齢を問わず、男女を問わず、ですね。