スタートしたときから頑なに顔を出さなかった人
「今までずっと出していなかった人がいて……」と話し始めた大手企業勤務の友人。
オンライン上で画面に顔を映し出す、いわゆる「顔出し」。
オフィシャルなオンラインでは、顔を出すのが当たり前という感覚でいましたが、今はこれも強制することがハラスメントにあたるともいいます。
強制ではないけれど、「できるだけ出しましょう」というスタンスが一般的なのでしょうか。
その友人に聞いてみたところ、彼女の会社では、顔は出すのが基本。
新入社員や中途社員も多い会社で、会ったことがないという人も多いので、オンラインでは顔出しを推奨しているし、みんな出しているといいます。
そんな企業でも、頑なにずっと顔を出さずにいる人もいるのだとかーー。
それに対して、周りの人が何を言うわけでもなく、それはそれでしょうがないというスタンスで問題もない様子。
「ところが……、出し始めたんですよ、最近」と言うのです。
自分のリアルな顔を見る機会が増えるオンライン
オンラインを開始したときから、頑なに顔出しをしなかったのは、35歳の男性Aさん。
このAさんですが、友人が最後にリアルで会った頃は、ちょっと太めの体型でお腹周りがタプタプしている印象。髪の毛が薄いことをご本人が気にしていたといいます。
オンラインになって以来、頑なにずっと顔出しをしなかったAさん。ところが、「先週からいきなり顔出しをするようになった!」と興奮気味に伝えてきます。
「どうして、いきなり?」と聞くと……、やっぱり(といってはいけませんが)、予想通りの答えが返ってきました。
「すっきり痩せていた。とにかく若返っていたから驚いた!!!」
毎日、メイクをする女性に比べると、男性は鏡を見る機会が少ないもの。このコロナ禍によるオンラインでのやりとりが日常的になった今は、いやがおでも画面上の自分の顔を目にする機会が多くなります。
画面上に映る自分に、何かしらのコンプレックスを感じるのであれば、それが自分自身のストレスとなるのは当たり前のことです。オンラインの相手には、顔出しをしなければ見えませんが、当然ながら自分ではいやでも目に入ってしまいます。
想像ではありますが、「〇〇kgになるまでは顔出しをしない!」と決めて、我が道いくーー。そして、達成したときに、ハレて「顔出し」をしてみる。
これは、やる気になるゴール設定に間違いありません!
何よりも自分自身が「ごきげんに生きる!」が大事な時代。周りからの評判も上々だそうですが、何よりもAさん自身が一番、「今、ごきげん」なのではないのでしょうか。