大きなメリットを感じつつ満たされない部分
「心を入れ替えて、出社をするようにしてる」
――というのは、仕事の相談相手でもある友人Aさん。
「心を入れ替えたというのは?」というのが私の疑問。
小学生から高校生の3人の子供をもちながら、仕事もフルタイムでこなしている“できる女”であるAさん。一般的に見ると、リモートワークのメリットを存分に感じているように見えたのですが……。
確かにメリットも大きいーーとしたうえで、4月以降、在宅中心で仕事をしていて、それで回っていて、会社の方針も変わらないのだけど、敢えて出社する日をつくるようにしているのだとか。
その理由はというとーーー、「大人と話すことが必要!」という思いがけない答えが返ってきました。それもそれを強く言い切っています。
「大人と話すことが必要」といっても、1日に何件ものオンライン会議を毎日こなしているわけだし、そこで十分に大人と会話をしているのではーー?
でも、それではダメなのだそう。
「リアルに大人と話す機会を作らないと、精神的に滅入ってきてしまうーー」。
敏感に感じて「何かを変えなければ!」
人と話すのであれば、家には十分すぎる話す人はいる。
大人と話すのであれば、オンラインで十分すぎる話しができる。
でも、これだけでは無理が出てきたようで、自分自身で「メンタルに来ているなあ~」と感じたからこそ、「何かを変えなければ!」、という思いで、先々週から自ら積極的な出社をしているのだそう。
多分、通勤時間や自分時間の確保は、在宅を続ける大きなメリットであり、それをAさんは十分にわかっているはずです。
そのメリットはちょっと横に置いておいて、自分の変化に敏感に気付いて、即行動を起こしたことに、ここでは改めて感心。
今や管理職のAさんですが、ここに至るまでは、いろいろな働き方、企業を経てきました。元来、マジメな性格なので、並々ない苦労を抱えて、メンタルが相当やられた、と言う経験が何度もあったようです。
コロナ禍だから、子供がいるから、〇〇だから、という理由づけでなく、ものごとの中心に自分がある、という見方も大切です。結局は、自分が整った状態でいられないと、いいことは何もないということですね。
誰もが無理を強いられている昨今、パターン化することで、安定すること。自分の変化に敏感になって、変えていかないといけないこと。
今はこのバランスををとって、うまく切り抜けられる人を目指すのが一番かも!?です。