ルーティンができない!そこから見えた新鮮なことは?

COLUMN /

No.138_top_パターン3

 

「気分に左右されずに淡々とやるパターン化

 「“ルーティン”があることに助けられたーーー」という思いは、このコロナ禍で痛感したことです。ここでいう“ルーティン”とは、日常的にしている生活習慣。仕事もさることながら、心身ともに健康でいるためという意味合いが大きいかもしれません。

 誰もがどこか混乱しているストレスにあふれた今の時代、心身共に健康でニュートラルでいるのは、なかなか難しいときもあります。

 そんなとき何も考えずに、朝起きたら「コレ」、仕事の始めは「コレ」、寝る前には「コレ」と自分なりのパターンが決まっていれば、気分に左右されず動くことができます

 今思うと、パターン化するのはおもしろくない、と感じていたのは、やはり、平和な日常が続いているときだから。今のコロナ禍では、仕事をスムーズにいかせるために、平常心を保つために、何かと“ルーティン”化することが助けになっているのは確かです。

 みなさんも思い当たる“ルーティン”は、何かありませんか?

 自粛生活を強いられているときには、体を動かすことがとても大切。運動不足を感じる人が多いなか、朝の“ルーティン”に運動を採り入れている人が多いようです。

 周りを見ると、毎朝、出勤前にジムに行ってから会社に向かう人、通勤をウォーキングに変えた人、自宅にトレーニングマシーンを置いたり、オンラインのヨガやトレーナーのレッスンを受けたりと、自分に合った方法で運動を採り入れている様子です。

 私の場合は、毎朝、自宅近くのスタジオで朝ヨガをするのが、ここ1年半のルーティンとなっています。とくにコロナ禍では、寝起きの頭で余計なことは何も考えずに、体を動かすことの偉大なる効果を実感しています。

 

イラつくよりも発想の転換をしてみると……

 毎朝の“ルーティン”であるはずのこの朝ヨガが、ある日、予約が取れず(人気なのです!)、朝の大切なルーティンがくずれてしまった日がありました。

 いつもならば、朝ヨガの代わりにウォーキングに行ってみたりするのですが、この日はどうしてもヨガに行きたい気分(ちょっとイライラ)。

 さてさて、どうするかーー???

 苦し紛れにやってみたのが、朝ヨガの次のクラスに行くこと。本来だと、始業時間にかかってしまうので、ムリだと決めつけていましたが、今は少々、時間の融通もきくとき。

 いつもの朝ヨガの時間に、朝イチの仕事を片付けてしまって、その後、ヨガに行くというチャレンジングなことをやってみました。

 “ルーティン”をくずされることにイラついていては本末転倒。意外にも、“ルーティン”をくずしてみたら……これが新鮮で効率的!

 ルーティンだと思っていたことは、言葉を換えると“慣れ”になってしまっていたようで、ちょっと時間を入れ替えてみることで、目新しさが新鮮な気分になって、想像以上に朝時間に仕事がはかどったのです。さらに時間が余って、近場ウォーキングまでできてしまったというおまけつき。

 「これは効率的!」とルーティンにすると、ここまでの新鮮さはなくなってしまいそうです。ルーティーン”ができなくなると、ネガティブに考えがちですが、こんな発想の転換、考え方次第で良いこともあるなぁ、と改めて思った警戒宣言がまだ続く、東京の朝でした。

 

画像


この記事の執筆者

editor