オンラインセミナーで“グッとつかまれた”その理由

COLUMN /

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半年でここまで変えられるもの

 コロナ禍の半年、そこで大きく変わったことの一つが、集合セミナーのオンライン化。私の周りにも企業研修に関わる事業をしている人が多くいますが、当たり前のようにやっていた対面での集合研修が突然、できなくなり、そのダメージは相当なものだったはずです。

 弊社の携わっているコンサルティング案件は、大人数で集合形態がメインではないので、リアルとオンラインを組み合わせたハイブリッド型がメイン。今後は、もう少しオンラインの充実も図ろうかと、研修事業をオンライン化をやっている友人たちにいろいろと話を聞かせてもらいました。

 「どうなるかと思ったけど、売上げは昨年と大きく変わらない」というスムーズに移行できた人、オンライン化によって200%以上の売上げをアップさせた人。その一方で、コロナ禍前と同じような結果が出せずにいる人も当然ながらいます。

 早い時期からオンライン化が完璧にできていた人は、確かに強い。すでに、その先行者としての結果を出えている人もいます。その反対に、この半年で遅れをとってしまった感がある人も少なくありません。

 この「半年の差」をどう受け取るかーーー? まだ続くwithコロナ時代を見据えると、この半年の差はまだまだ追いつくことが十分できる差だともいえそうです。

 

意識的でなく、思わず見えてきたこと

 こうした流れもあって、先日、あるオンラインセミナーに参加しました。

 このセミナーの主催は、ある経営者の方のコミュニティを通して知り合ったWさん。人材系で長いキャリアがあり、現在はオンライン化をサポートする事業もされている方です。

 トライアル的なオンライン連続セミナーの第1回目のこと。そこでがっつり、見ている人をつかんでいました。意識的にやったことでなく、「思わず……」という流れではありましたが、私もつかまれてしまった、と感じずにはいられませんでした。

 その理由は、「オンラインであっても“感情”が見えてきたから」

 こんな時代でも、傍からは順風満帆に見える人でも、ここまでくる道のりには涙が出るようなことも少なからずあったーー。

 いかにスムーズに進行していくかに大きな比重を置きがちですが、オンラインこそ、直接会っていない分、人の感情が見えることで、安心と親近感が生まれるというのは確かです。

 とはいえ、こちらばかりでは目も耳も肥えた方々を満足させることはできませんから、コンテンツありき、その伝え方ありき。そのなかで本来は見せないほうがスマートかな?と思いことをチラッとでも出すと、モニターの向こう側とこちら側の距離はグッと縮まる、それを実感したオンラインセミナーでした。

 これも参加してみないと、わからない、マニュアル本やサイトには書いてないことですね。

 

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