違っていて当たり前!? 自分仕様のニューノーマルとは?

COLUMN /

No.207_パターン4

■競合と見るか、協業と見るか!?

 2023年新年度が始まりました。やっと春の明るい気分が戻りつつありますね。

 この半年、仕事を通してネットやオンライン、AIで代替できること、代われないことがある程度はっきりとして、それをシビアに見せられた時期でもありました。

 イメージコンサルティング自体は、オンラインよりはリアルのほうが効果が高いというのは、提供側もお客様も感じているのは事実です。その一方で、お客様のニーズに応えられる“新たな変化”が定着しつつあることもあります。

 その一つが洋服のサブスク

 〇アークロー〇ットをはじめ、各方面のサブスクがあり、多くの方がご利用するようになりました。ここにコンシェルジュサービス的なサポートもついていたりもします。

 これまでですと、対面コンサルをしたお客様とそのまま百貨店に買い物同行をすることもあるので、サブスクが競合となりリアルは過去のもの、となりそうでしたが・・・・・・

 確かにここで満足という方もいるのも事実。ですが実際は、お客様の満足度アップ、弊社提供サービスのクオリティアップのためも大いに利用していきたい、ともいえるようになりました。

 まず、ご自身が良いと思うものをセレクトでき、さらにスタイリストのサポートも入ったアイテムであれば、十分な合格点のものを手にすることができます。10点満点を目指すとしたら、「0」からでなくて、「5」からスタートできるというイメージです。

 これに対して、装いだけでないその人の客観的な見え方、お相手・ターゲットにふさわしいものか、さらにそこに語れるスートーリーを持ってこられるか?などなど、お客様自身の目指す人物像へ近づき、似合う服というだけでない印象・イメージ戦略を始めることができ、より高いレベルの完成形に向かうことができます。

 サブスクとひと言でいっても、ご自身に合うブランドのあるなし、コストやサイズなど、比較して選ぶというひと手間をかけることは必須!これは大事なことです。

 

■人それぞれの面倒をいとわないこと

 もう一つは、ネット通販の利用

 ほぼ全てがネット通販で手に入る時代、一般的に着るアイテムもネットで購入する人も多くなりました。というと、「ネットは試着できないから・・・・・・」という不安の声も耳にしますが、今の時代、この心配はしなくても大丈夫

 ある女性エグゼクティブの方の場合――――。

 とにかく洋服や靴を買いに行く時間がないーーー。そのため、時間があるときにネットで大量買いをしているのだそう。サイズが合うかどうか、現物の色味の違い、着心地・履き心地などさまざまな不安は、実際に買って、着て、履いてみて判断。

 合わないもの、気に入らないものは、すべて返品をすることを徹底しています。

 ある程度、まとめて買えば購入時の送料は無料になりますが、返品時は送料はお客様負担という前提です。でも、このコストに加えて手間をかけても、実際に店頭に行って見て、選んで、試着する時間よりはグーンとコストパフォーマンスが良い!というのが彼女の判断です。

 このときに大事なのは、ある程度、目的に合ったブランド・ショップを絞り込むこと、サイズ感についてはレビューチェックを万全にしておくこと、とくにブーツなどは大きめのサイズ展開が多い傾向であること、を知っておきましょう。

 つい最近も、きちんとしたキレイめでヒールのないもの欲しくて、7足をネットで購入。実際に到着して履き心地を試したら、合格点だったのは1足のみ。残りはすべて返品したということでした。この1足の満足度は相当高かった様子。1足のためのこうした労力は苦にならないようです。

 返品コストや手間をコストパフォーマンスとしてどう考えるかは人それぞれ。実際に店頭に行くことが気分転換やストレス解消となる人もいるので、正解はありませんが、この方は「これが一番!」と言い切っていました。

 時代の変化を自分仕様にしていく、これこそがニューノーマルなのでしょうね。

 


この記事の執筆者

yamakawa midori
山川碧子(やまかわ みどり)

株式会社プライムイメージ代表/AICI国際イメージコンサルタント。2006年からビジネスパーソンの印象管理・印象マネジメント®を中心にサポートしています。著書『4分5秒で話は決まる~ビジネス成功のための印象戦略』。お仕事のご依頼はこちらからお願いします。