無意識に賞味期限を考えた選び方をしている!?
「コンサルタントにも“賞味期限”があるーーー」
この言葉を聞いて、コンサルタント業をしている人は少なからず「ドキッ」としたはず。もちろん、私も経営者の大先輩からこの言葉を聞いたとき、「いつまでか?」とその時期を考えてしまいました。
話を聞いていると、大体は自らの年齢を目安に「○○歳まで」と考えることが多く、クライアンを含めた周りの人も、ある程度の世代をひと括りとして考える傾向のようです。
そのときに聞いたある女性経営者のコメント。「IT関連のコンサルは、自分より若い人に頼む~」というような内容でした。彼女は確か30代だったと記憶しています。
今の時代、年齢や性別で判断するのは良しとされていませんが、何かを決めるとき、自分の価値判断としてはある程度のライン引きがあること否めません。
この「IT関連コンサルは~」という話は、私自身も納得できており、実際に(年齢を聞いたことがないけれど、たぶん)20代の担当者にサポートしてもらっています。
確かに40代、50代とデジタルネイティブ世代には、ITに対する苦手意識や使いこなし方には明らかな違いがあります。
自分でできない、苦手だ、と言っているよりも、苦手だから誰かに頼む、という発想が一番できるのがこの分野であり、一番効果があるのでは?と考えています。
自分でも無意識のうちに、賞味期限を考えた選び方をどこかでしているようです。
シンプルに賞味期限切れ、とならないために
さて、「自分の賞味期限はーー?」と考えると、いつまでと思えばいいのでしょうか?
当然のことながら、自分のメソッドを確立して同じことをずっとやっていては時代に取り残されてしまうように、バージョンアップをしていくのがコンサルティングです。
■そのバージョンアップができなくなったとき?
■内容がクライアントニーズに応えられなくなったとき?
■時代と内容にギャップが出てきたとき?
―――と、いろいろと賞味期限が切れたときの状況を想像してみます。
結局は、依頼がなくなったときが賞味期限が切れたとき、と考えるとシンプルなのですが、そうならないために、試行錯誤しているのが、私たちのような“ニッチ”な専門分野をやっているコンサルタントたちです。
「時代と内容にギャップが出てきたとき」については、まさにコロナ前後におけるイメージコンサルタントに当てはまることだと考えています。
ただただ見た目を良くするだけでは、良しとされない時代。一般的に良しとされる万人受けする人の大量生産では、多様化を重要視する傾向が強くなっている今は求められているコンサルティングではありません。
より個性を重要視する時代のなかで、クライアントはもちろんのこと、人の良さが見つけられなくなったとき、私の仕事の賞味期限が切れるときなのかな、と今は思っています。