経験したことがないと不安、あると求めるのは変化
人は経験したことのないことに大きな不安を抱くといいます。まさに、私たちを取り巻いている「コロナ環境」がそれです。
誰もが“コロナウィルス”への言いようのない恐怖を感じながら迎えた昨年のGW。ですが、今年はすでに一度、経験したことです。
ワクチンの接種開始という大きな進歩がありますが、一人ひとりの個人レベルでも誰もがそれぞれ1年分、前へは進んでいます。それが行動であれ、考え方であれ、嗜好であれ、明らかに去年とは違う“何か”を感じているはずです。
「Stay Home」「おうち時間」という言葉が広がった昨年のGWは、オンライン飲み会やSNSでのバトンの受け渡しなど、会えなくてもできる人との繋がり方を求めていました。
ですが、おうち時間も増えて、その生活が慣れてくると、みんなが違った段階に入っています。SNSでのやりとりに違和感を覚えたり、オンライン飲み会は過去のものとなってしまったり。
何か規制された状況でやっていることも、それが日常化してくるとパターン化して、新鮮味がなくなり、次の段階を求めていくーーーこの繰り返しを通して日常化や慣れとなっていくのですね。
自分の「好き」「苦手」がわかってきて、自分にとって心地良くないものからは遠ざかっていく、遠ざけていく。それがコロナ禍で心身ともに健康でいるためには大切なことと、1年経って痛感します。
何をしていれば、一番元気でいられるのか?
この心地良さの追求、違和感の排除は、今の時代、仕事でもプライベートでも大事なことです。
ビジネスでは、大きく状況が変わっているこの時代、何らかの変化が必要です。日夜、頭を悩ませているところですが、経営者の大先輩の言葉「いやなものは続きませんよ」というシンプルなひと言で、少し方向性が見えた気がします。
プライベートでは、人と会う、接することが重要だと思っていましたが、意外にも自分は「ひとりの時間」を充実させることが、すべての核であること。それをコロナ禍が気付かせてくれました。
誰もが少し余裕のある時間を過ごしたからこそ、見えてきたものが1つや2つありそうです。
今年のGWは、一人ひとりの心地良さは違うので、みんな好きなようにして過ごすのが一番。家にこもりたい人はこもって、運動をしたい人はして、人と接点をもちたい人はもつ(感染対策と状況をよく考えてですね)。
自分が何をしていれば、心身共に元気でいられるかーー?
これを自分自身で知ることが、一番大事、とコロナ禍が教えてくれたことです。
ムリなく、限られて状況でGWを過ごしましょう!
先の見えない2020年GWはこんな状況でしたね……と思い出しました。
【No.100】「コロナ禍の連休は自分をもっと甘やかそう」(2020,427)
【No.99】「非常時も緊急時も、すべては“基本のキ”に立ち戻る」(2020,4,20)