カウンターに並んでまず言われたのは
「お席の利用は90分になりますーーー。」
カウンターでコーヒーをオーダーしようとしたとき、まず、言われたのがこの言葉。
ここ数年、自宅界隈が若者に人気エリアとなり、新しいおしゃれなお店が次々にオープン。週末になると、行列のできるカフェやお店が目につくようになりました。
メディアで紹介されることも多く、「○○があるんでしょ?」「あそこの○○っていうお店~」と、地元民が周り人から教えてもらうことも少なくありません。
ある週末の朝、ウォーキングの後、近所にある話題のカフェに寄ってみると、AM10時前にも関わらず、店内はほぼ満席状態。
そのときにカウンターに並んで、まず言われたのが冒頭の「~90分になります」。
確かに小さな店内、朝のモーニングを食べている人も多く、回転効率を考えると、経営的には必要なことでしょう、と理解はできます。
その一方で、週末の朝、ちょっとゆったり気分でカフェでコーヒーを飲みたい、近所に新しいお店が人気のようだから行ってみよう、と初めて来てみた私としては、「最初に、まず、このひと言?」というのが正直な思いでした。
だったら、○○バに行けば、いいじゃないというのは置いておいて。ネットメディアの紹介記事では、「地元のお客様が多く、毎日、通っている人もいる~」と書いてあったので、どんなに居心地が良いのかと期待したのですが、ちょっと違ったようです。
高評価ポイントは全く逆のことだった!
この時間制限、人気店ならば仕方のないことなのかもしれない、と思いつつも・・・・・・、同じエリアにあるもっともっと人気(!?)の行列ができるカフェは、これとはまったく逆のことが、高評価のポイントになっていました。
「○○○は、あんなに人気なのに、時間制限がない!値段も下町価格!」
行ったことがある人はみんな同意していて、「そうだよね~」「あれはポイント高い!」という声が年代を問わず上がっていました。
やっぱり、カフェに行く目的を考えると、個人的に時間制限のあるところには行きたくはないですね。居酒屋でみんなで90分飲み放題とは違うのですからね。
とはいえ、カフェをオープンして経営していくことは大変この上ないはずなので、どうしたらよいのかーーー?
これは「言い方ひとつ」「伝え方次第」に尽きるのではないでしょうか。
このカフェも「お席の利用は90分まででお願いします」という立札が置いてありました。ですが、そこにはお店側の要求のみが書いてある印象。
もし書いてあるのがこんな言い方であれば、印象も違いませんか?
「私たちのコーヒーの味はいかがでしたか? この味を次のお客様にも味わっていただきたいので、90分で次のお客様にお譲りください。」
オーダーする前に「90分までってわかっるよね!」と念押しモードよりも、お願いを書いた立札を指して、「混雑時はこちらをお願いしていますけれど、よろしいですか?」と言われたほうが、90分への抵抗はグンと少なくなる気がします。
人気店だからしょうがない、ではない。人気店であり続けること、それには他の店にはない普通以上の何かは必要。それが味なのか?雰囲気なのか?サービスなのか?それはお店次第、ですね。