「基本」と「NG」をはっきり、しっかり
最近、「いろんな人がいろんなことを言っているなぁ~」と感じたのが、“ビジネス・マナー”関連のことです。
仕事で必要があり、関連書籍をはじめとした、現代版の“ビジネス・マナー”をチェックしていました。
もちろん、私はマナー系の専門でもないですが、一般的なことをわかっているつもりです。不変的なものであるはずのマナーも、ビジネスと付くと、時代とともに変わっていくもの、ですね。
コミュニケーションをするなかで、マナーの基本は大切です。これを知っているか、いないかで、自信がまったく違います。
ですが、これにはアップデイトが必要。自社バージョンに変化させていく、実際にやってみて、現場に合ったかたちにしていかないことには、違和感が出てしまいます。
私の場合、何かをお伝えするときには、まずは「基本」、そして次には「NG」をはっきりと教えます。
ビジネス・マナーもこれが重要で、「マナー」ではこうだから!と知識として入れたものだけを頼りにしてしまうと、キッチキチすぎて自然でスマートなマナーを知っている人には見えないと感じます。
「基本」と「NG」の間の“アソビ”の部分を、自分の経験でアレンジしていくくらいでよいと、個人的には思っています。
本当に、いろいろな人が違うことを言っているので、自分が「この人!」と思う人の話を「基本」として聞かないことには、かえって迷うことが多くなりそうです。
名刺交換一つでもいろいろな人のさまざまな解釈
例えば、名刺交換。
コロナ禍以降、名刺交換の機会は少なくなりました。当初はオンライン名刺交換が広がるかと思いましたが、実際にやっている人は、ほぼいないのが現状。
名刺はやはり、対面でやらないと意味がないーーということで、これは機会は減っても、なくなることはないようです。
今回、ひと通りチェックしてみて、名刺交換の仕方で「これは???」と、違和感があったのが、受け取った後の名刺の扱い方について。その一つに、こうしたことが書いてありました。
要約すると、「受け取った名刺は、一番偉い人の名刺を名刺入れの上に置いて、それ以外の人は、その下に置く」とのこと。
マナーとは、本来、相手が気分良く、コミュニケーションがスムーズにいくための潤滑油の役割であるはずです。
一番偉い人の名刺だけを座布団替わりに名刺入れを敷き、その他の人はその下にズラーッと並べられている、それを正面から見える相手の気分は……良いわけがない、と思うのです。
1対1の名刺交換であれば、名刺入れの上に置くのもありですが、複数の場合はすべて机の上に並べておいたほうが良いですね。置き方は席の配置に合わせるなど置き方は、自分がわかりやすければいいのではないでしょうか。
マナーについては解釈次第ですが、名刺交換をして、相手の名前をちゃんと覚えたならば、名刺を出しておくのは必須ではないと聞いたこともあります。逆にそれがマナーであり、並べておくのがマナー違反、という人もいます。
相手の名前を間違えない、ということも目的とするならば、並べておいたほうが不安がなければ、それでもOK。しっかり覚えて間違えない、という自信があれば敢えて並べなくてもOK。この辺りは、決まり事としてでなく自分自身で判断すればよいことです。
今は「決まり」に合わせるのではなく、その状況と相手に合わせることが大事です。
コロナ禍でオンラインが日常化した現在、私も今一度、コロナ禍で時代の変化を敏感に感じつつ、最適なアレンジをチェックしてみます。
さて、みなさんは、アップデイトできていますかーー?