握手からグータッチへの変化
年末に今年の漢字一文字が発表されますが、弊社のホームページの今年の検索キーワードを見てみると、ダントツNo.1が「グータッチ」なのです。
「イメージコンサルタント」でも「イメージコンサルティング」でも「印象マネジメント」でもなく、「グータッチ」。過去に2回、コラムをアップしています。
「グータッチはオフィシャルでもOK?その効果とは?」
https://www.primeimage.jp/blog/?p=1150
「今やグータッチは公式の場でもOK!コミュニケーション手段の変化」
https://www.primeimage.jp/blog/?p=1504
初回は2020年7月で、まだ「グータッチ」はあまり知られていませんでした。
コロナ禍のなか、握手に代わる人との接触機会を少なくする手段として広げようとしていた時期。政治家などが報道画面でグータッチをすることで認知度を高めて広げようとしていましたが、まだまだ一般的ではありませんでした。
2回目は2021年7月の東京オリンピック開催の時期。
国を問わず、年代を問わず、性別を問わず、「グータッチ」が交わされているシーンが数多くテレビでも報道されていました。オリンピックで各国のアスリートたちのコミュニケーション手段として、グータッチが交わされ、そこで大きく広がった感があります。
今では握手に代わる「グータッチ」として知られるようになりましたが、実際のビジネスシーンでは、「グータッチ」はどの程度広がっているのか? 握手に代わるものとなったのか、2021年の現状をまとめてみます。
コミュニケーション映像が必要なとき
リアルなビジネスシーンで、グータッチが握手に代わるコミュニケーション法となったかーーー?
大きな契約をする場合など、本来であれば握手が必要なシーン、そして、それを映像として必要なときには、握手でなくて、グータッチをするのが今年の風景でした。
ですが、リアルなビジネスシーンでは、握手は控えても、その代わりに「グータッチ」をする、ということにはなっていません。握手をしないほうがいいならば、タッチはなし、という意識のほうが強い気がします。
対面で会う機会が少なくなったこともありますが、実際のビジネスシーンで「グータッチ」をしている風景は、私個人的には見たことがありません。
「グータッチ」を積極的にするのは、すでにある程度の親しい間柄である場合。「よぉ、元気かよ~」とハイタッチするような間柄であれば、自然と「グータッチ」ができますが、初対面の人やビジネスシーンで日常的な挨拶にはまだまだなっていません。
本来であれば、握手して終わるシーンでも、まだまだ遠慮があり、「では、グータッチを~」というひと言がある前提で、いきなりグーを差し出すのは唐突すぎる印象です。
アスリートのオープンさに比べると、まだまだビジネスシーンはそこまでコミュニケーションとしての「グータッチ」は浸透していないのが現状です。
逆に、ビジネスシーンでもリアルに会う機会が貴重であるこの時期、「この人と親しくなりたい!」と思う相手には、自分からグータッチをしかける、これは一番のアプローチ法といえるかもしれません。
狙った相手には「グータッチ」でアプローチ!が、2021のキーワード(かも)ですね。