公の場でデキる人たちが「やっちゃった~」舞台裏話

COLUMN /

No.171_top_パターン4

 

「NG!」と言いながら、結構、好きなところ

 人の意外性って、私はとても好きです。

 思ったとおりの人よりも、こんな一面があるんだぁ~という意外性を感じさせてくれる人に興味をもってしまいます。

 先日、マスコミ関連の国際的な会議の仕事がありました。

 ここに登壇する方々は、最前線で活躍されているデキる人の代表ともいえる方々。私の役割は、その方々たちの外見、立ち居振る舞い、話し方などの印象全般のチェックとなります。

 テレビや登壇機会も多い方々とはいえ、その個人差も大きく、「ほぼ問題なし」という人もいれば、「まだまだですね~」という人もいるのが本当のところ。

 こうした登壇の場での基本は知ったうえで、自分の個性や好みを出していかないといけないもの。自己流だけでは通用しないところもあり、それがわかっているか、わかっていないかが大きな違いともいえます。

 ―――と、エラそうに言ってはいますが、本音ではまた違うことを思っていたりもします。

 オフィシャルには「NG!」とは言いながら、結構、「いいなぁ~」と思うのは、それぞれの人の「意外性」を目にしたとき。

 「こんなこと言っちゃう!」「そんなことやっちゃう!」というのを見つけたときの驚き(笑い?)が、本当は一番好きなところなのかもしれません。

 

普段のデキる顔とは違った一面が出るとき

 日本語でも英語でも完ぺきにインタビューをこなす、まさにデキる女性の代表のような方。キャリアの自信を感じさせる外見と場慣れした雰囲気で、ほぼ文句のつけようがないと思っているとーーーー。

 最後の会場の聴衆者とのやりとりで、指名した人が違ったのか、

 いきなり「ちゃう、ちゃう!」(犬か!?)という言葉が飛び出して、私は大笑い。

 大人の落ち着きと面倒見の良さを感じさせる男性の方は、対談相手に合わせて重すぎず、軽すぎないやりとりを上手に繰り広げていました。大きな問題もないなぁ~と思っているとーーーー

 最後の最後で、「では、お時間となりましたので、“これにて”終了」と言う。

 「これにて」って、落語家か!?と、これもニヤニヤしてしまいました。
 もちろん、これらはオフィシャルには「NG!」ではありますが・・・・・・

 個人的には、こんな一面が見えるところがとってもおもしろいところ。

 一応、役割的にちゃんと指摘はしますが、そのときの「やっちゃった~!」という反応も、普段のデキる顔とは違って、とても新鮮

 なんかとても人間味があって、いいなぁ~と思うのです。

 普段見せているオフィシャルな顔とは違う、意外性や思いがけないキャラクターが見えるときって、「いいよねぇ~」と思う舞台裏話でした。

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