ランチネタになってしまう格好悪いこと
「〇〇〇〇って、知っていますかーーー?」
と、ビジネスの場で聞かれたのであれば、聞かれた側としては、この人は「〇〇〇〇」について、相応の知識&経験があるものと、普通は思うものです。
数日前、その分野では名が知られたUさんとランチをしながら教えてもらった話。
某大手企業への支援のため、ご自身の専門分野のアドバイザーとしての初回顔合わせのときのこと。50代男性管理職の方から、最近、耳にする機会が増えた「SDGs」について、聞かれたといいます。
このときのテーマとなっていたのは、「女性活用」について。
聞かれたほうとしては、専門分野ではなくとも、相応の知識は持ち合わせているので、「17の目標」「5の目標」「ジェンダー」とキーワードを出したそうです。
・・・・・・と、聞いた本人である50代男性管理職は、「なに?知っているの?」という反応。
その反応に違和感を感じつつ、「御社の女性管理職比率は?」など、具体的な質問をしてみたところ、自社のことでありながら、答えられることができずに閉口………。隣に座っていた優秀な女性部下が、しっかり数字には答えたといいます。
「もう、びっくりしちゃったよねぇ~」と、ランチのネタとしても出てきてしまいました。これは極端な話ですが、これに近いことは、いろいろと出てくるものです。
つまり、知ったかぶりは大変、格好がよろしくない、ということです。
「知らない」「わからない」と言う必要があるときも
ここで一つ確認です。
最近、よく聞く「SDGs」とは「Sustinable Development Goals」の略で「持続可能な開発目標」の略称です。
これを「エス・ディー・ジー・エス」とは言っていませんか?
これは間違い!
「SDGs」は、最後は「Goals」の略なので、「エス・ディー・ジーズ」と読みます。
それなのに、最近、よく聞くキーワードだからと、ちょっと知ったかぶりをして、「エス・ディー・ジー・エス」「エス・ディー・ジー・エス」と連呼していたのならば・・・・・・、それは大変恥ずかしいことです。
結構、「ジー・エス」と言っている人、少なくない思います。
それぞれの専門分野の知識が豊富なのは、当然です。専門用語、最新情報や独自の見解まで話ができるのは当たり前ですが、それに関連して出てくる、話題性のあることや注目のキーワードについては、ある程度の理解があるようにしておくこと。自分で思い返して、赤面をするような恥ずかしい間違いは、できるだけ避けたいものです。
とはいえ、必ず、自分の知らないこと、聞いたことはあるけど詳しくない、ということがあるのも当たり前です。
「知らないことを知らない」「わからないことをわからない」と言えることも大事です。そのときの言い方一つですが、専門分野ではないのですから、「説明してください」「教えてください」ということは、決して失礼なことや卑下することではありません。
結論としては、「知ったかぶりが、一番恥ずかしい」ということです。
追伸:
20代のとき、「糟糠の妻」という意味を知って、やけに憧れた時期がありました(笑)。
周りの人に、「糟糠の妻になる、なる」と言いまくっていましたが………。
「糟糠(そうこう)の妻」を「(こうそう)の妻」と、ずっと言っていて、「何それ?」と聞かれながらも、その間違えに気付いたのは数カ月後でした。これも人に言えないクロ歴史。。。