持ち物は意外にも見られている!?
「ブランドものだからって、安心するな!ってことだよね!」
そう自嘲気味に笑っているのは、ある社長。
それはその通りですが、これはブランドものを持つのが、「よろしくない」「控えましょう」という意味ではありません。
価格に見合った品質と価値が確実にあるのがブランドです。
ただ、ロゴが目立ちすぎる、ブランド名がひと目でわかるものより、“見る人が見るとわかる”というほうが、今の時代は好印象を与えます。
そして、改めて知っておきたいのは、
人の持ち物は、意外にも見られている、ということです。
最近、それを強く感じることが何度もありました。これはあくまでもプライベートの友人との会話でなく、ビジネスシーンでの会話です。
共通の人が話題にのぼったときーーー
「結構、いいものを持っていますよね」
「なんだかんだ言っても、あの時計、ン百万ですからね~」
「ブランドものばかり持っているかと思ってたら、意外にそうでもないですよね」など。
もちろん、まったく気にしないという人もいますが、結構な割合でなんらかのチェック(目に入る場合も含む)はしているのです。
そのときに言われたくないのが、「あれ、○○(←ブランド名)なの~」という言葉。
高価なものを着ている、持っているにも関わらず、ひと言でいうと「ダサい」。「あか抜けない」「柄が悪い」「品がない」など、結構、辛辣な言葉が出てくることに驚きます。
そんな理由から、冒頭の社長の言葉「ブランドものだからと安心するな」が出てくるわけです。
ラフな人が持っていた高価なアイテムへの評価
この見られていることを前提にすると、「えっ、この人がこんないいのを持っているの!」という逆の反応もあります。
最近、やけに健康的な生活に目覚めたアスリート系の40代男性。早朝ランニング、通勤は自転車、休日はサッカーという生活で、普段から服装もカジュアルな印象です。
ある日、彼のつけていた腕時計に注目が集まり、印象が大きく変わりました。
その腕時計は、個性的な文字盤の数字と遊び心溢れるデザインで、誰もが知っている一流ブランドではなく、知っている人は知っているという欧州ブランドのもの。
その個性的な時計は、カジュアルな雰囲気ではありますが思いのほか、みんなが想像するよりもずっと高価なブランドでした。
「こんな高いのつけてるよ!」という称賛とも感心ともいえない声の後には、「こだわり派だったのね~」「時計にはお金かけているのね~」という感想が口々から出てきて、思いがけない意外性に、周りの評価は高まった感がありました。
ブランドものを持つのが、かっこ良いとは言い切れない時代ではありますが、こんな逆転発想でブランドものを味方につけて、評価を高めてしまう人もいるということです。
どうせならば、こんなブランドの上手い使い方をしたいものですね。