■現場に合ったガイドラインに沿って
ビジネスでオンラインが日常化して2年以上が経ちます。
スタートとしたばかりの頃は、オンラインでの良し悪しがわからず、マナー的なことが求めれていましたが、今は現場に合ったガイドラインに沿ってやっています。
そうしたなかで、今でも「どう言うのがベストか?」と考えてしまうのが、オンラインで顔を出すか、出さないかという選択です。
仕事では顔を出すのが当たり前という人もいれば、人それぞれの自由、強制されたくない、という人もいる。どちらが正しい、正しくないと明確にしにくいことです。
今の時代は、「顔を出すように」とすることが、ハラスメントになると気にする方もいます。
ガイドラインとしては、お客様との打ち合わせは基本的にお互いに顔を出すのが基本。講演会な全社会議など、対話ではなく聞いているだけ、というのであれば、オフにしていても問題ないという人が多いかもしれません。
ビジネスでは意外にシンプルで、逆に戸惑いがちなのは、仕事から離れたオンラインの場かもしれません。
■コミュニケーションをとるための場では?
仕事から離れたオンラインの場。こちらが私個人としては戸惑うことがあります。
先日の話。あるコミュニティで「懇親会」というオンラインの場に参加することになりました。
その「懇親会」に参加して、個人的な感覚として驚いたのは、司会以外の参加者がビデオ「オフ」の状態で最初から最後まで参加していること。
懇親会というのだから、オンライン上であれ、コミュニケーションを深める場である。そんな思い込みから、迷うことなくビデオはオンにして参加したところーーー。
ビデオをオンにしていたのは司会の方と私だけ。その他5~6人はみんなオフ。空気を読んで~ではありませんが、最初にオンで入ってしまった私は、途中でオフにすることもできず、結局、そのまま最後までオンの状態でした。
相手の笑い声が聞こえても、自分の経験を親切丁寧に教えてくれていても、やはり画面が黒いままで、声だけでは伝わり方は明らかに数段落ちてしまいます。
やはり人間は、五感のなかで目で見た視覚的なことを優先する動物なので、相手が見えないよりも、見えたほうが安心感と信頼感を抱く傾向があります。
オンラインでの見栄えを気にしすぎる必要はないけれど、人とのコミュニケーションの場であるならば、ビデオはオンのほうがいいのではないかしらーー?というのは、私の個人的な感想です。
司会の人から「よろしければ、顔を見せてお話をしませんか?」と言ってみる、というのも、強制していると受け取られてしまうのかなぁ~と、考えてしまった出来事でした。
この記事の執筆者
山川碧子(やまかわ みどり)
株式会社プライムイメージ代表/AICI国際イメージコンサルタント。2006年からビジネスパーソンの印象管理・印象マネジメント®を中心にサポートしています。著書『4分5秒で話は決まる~ビジネス成功のための印象戦略』。お仕事のご依頼はこちらからお願いします。